ポケモンORAS S17使用構築 「なつやすみのじゆうけんきゅう(プレイングの実験と結果)」
一旦ブログを終わりにすると言ったな.あれは嘘だ.
というわけでAです.どうもこんにちは.
S17はリアルの都合のためラスト1週間ほどのレートとなりました.とりあえず並びから
なんとあのメガガルーラです.
普段は謎のポケモンを使っているのですが最終シーズンということでORASを象徴するポケモン,ガルーラ入りでサブロムを動かすことにしました.メインロムはいつも通り謎PTでしたがロムを忘れて実家に帰省したため1600から動かすことができませんでした.沼かよ.
しかしただガルーラを使うだけでは面白くないので[ガルーラで勝つ]というテーマのPTにしました.このテーマに沿ったPTとしてガルーラの3タテが最も期待できそうな壁バシャガルを使用することとしました.原案としてS16の対戦相手のPTを拝借(丸パクリともいう)しました.柄にもなく相手に感動したので.ちなみに彼はクレセでなくブルンゲル入りでした.
ではさっさと個別紹介.ほぼテンプレなので手短に
クチート@げんきのかたまり 性格:意地っ張り 特性:威嚇
実数値:124-115-105-61-75-70(非理想個体のため努力値は省略)
技構成:はさむ/ / /
調整:ハピナス基地で振られたH.
げんきいっぱいのクチート.はさまれたい.
選出率0%
ポリゴン2@ミュウツナイトY 性格:図太い 特性:ダウンロード
実数値:161-89-116-125-115-80(非理想個体のため努力値は省略)
技構成:テクスチャー/テクスチャー2/かくばる/
専用技が弱い訳ないやろ.
選出率0%
実数値:226-77-189-95-151-106(非理想個体のため努力値は省略)
技構成:毒々/電磁波/サイキネ/三日月の舞
調整:ほぼHBぶっぱ.H個体値が30なためDSに4ずつ振っている.
後述のクレッフィで壁を張る必要が無さそうな場合に出ていく.毒と月の光はどちらでもよさそう.ゲンガー意識でHC帯ショックでも良かったがメインロム忘れた事件により振り直せなかった.
選出率約30%
クレッフィ@光の粘土 性格:図太い 特性:悪戯心
実数値:164(252)-77-147(180)-85-117(76)-95
技構成:リフレクター/光の壁/神秘の守り/イカサマ
調整:ほかの方のブログからパクってきたが何なのかわからない.ただ絶妙な調整だと思う.壁込みで陽気ガブの地震2発+鮫肌耐えまで伸ばすのもアリ.
世界平和をもたらす非常に優しいクレッフィ.神秘の守りは必須級の技だと個人的には思う.イカサマないと剣舞ガブで詰むので電磁波のスペースはなかった.ただ電磁波打ちたい場面もたくさんあった.
選出率約70%
バシャーモ@弱点保険 性格:腕白 特性:加速
実数値:181(204)-140-124(180)-106-90-116(124)
技構成:飛び膝蹴り/ビルドアップ/守る/バトンタッチ
調整:1加速最速ガブ抜き.余りをHBに.
普通のバトンバシャーモ.あまり急所に被弾しないので国民栄誉賞を授与したい.
絶対選出
ガルーラ@ガルーラナイト 性格:意地っ張り 特性:早起き→親子愛
実数値:195(116)-161(252)-100-48-100-128(140)
→195-194-120-66-120-138
技構成:秘密の力/岩雪崩/地震/身代わり
調整:A特化.メガ後S1段階上昇で最速135族抜き余りH.DL対策をしてないが一回も困らなかった.
敵を蹂躙するガルーラ.最強の名にふさわしい活躍をしてくれた.クレッフィが選出できない,もしくは神秘を貼れずに落ちて欠伸や眠り粉を受ける場合を考え早起きでの採用とした.
絶対選出
※ここからがメインの記事です.
今回,「なつやすみのじゆうけんきゅう」という構築名となっておりますがその名の通りいろいろな実験をしながら潜っていました.実験結果を以下に示していきます.1700~2000台を相手にデータをとりました.再戦の場合と明らかに型バレしてる場合は除外しました.
実験1.ひとことコメント
ご存知の通り,レートで戦う際は,まず相手のコメントを見ることとなります.個人的には相手のコメントを見るのも楽しみの一つです.今回は何通りかコメントを用意し,相手のプレイングへの影響を見てみました.用意したコメントは以下の4つ
・ポリクチはじめました
・クチートはじめました
・クチートでかちたい
・おとこのこクチートかわいい
これらにより.相手がいかにクチート読みの行動をとってくるかを見てみます.具体的には
「ビルドを積むバシャーモに対してメガボーマンダが地震を打ってくる」
などの事例です.バトン先がクチートだという読みの行動ですね.ガルーラ読みなら飛行技でいいはずです.まずは
・ポリクチはじめました
あまり意味がありません.ポリゴン2がいない時点でクチートへの警戒心が薄れ,両刀ガルドにバシャ対面で聖剣を打たれるなどバトン先がガルーラだと意識されているプレイングがかなりありました.
・クチートはじめました.
これに関してもそこまで影響を感じませんでした.「どうせガルーラやろ」ってばれてる感じありましたね.はじめたという文言がクチート使い感を醸せませんでしたかね.
・クチートでかちたい
他の2つに比べて少しクチート読みが増えた気がします.クチートに愛着があるトレーナーと思ってもらうことはできたようです.しかしまだ効果が足りていない.ポリ2がいなくてもクチートがいる香りは出せた模様.
・おとこのこクチートかわいい
実は僕が潜れない期間,ガルーラを使いたいと言っていた友人にこの構築案を渡して潜ってもらって,たまにスカイプ繋げて観戦してました.彼の使ってたクチートは♂でしたのでこのコメントです.今回一番結果が得られたコメントでした.「クチート」にこだわっているのではなく「 ”おとこのこ” のクチート」にこだわっているように意識を誘導することで絶対にクチートを選出してくるような印象を与えられたのでしょうか.
結論1.コメントにおいては意識させたいものにワンポイント踏み込んだものが一番効果があるようです.リザXを意識させたいとしたら「リザXです」というより「つるまいニトチャにかぎる」とかにした方がいいのでしょうかね.知らんけど.
実験2.配置
続いては配置です.配置学とか配置厨という言葉があるほどポケモンには重要な要素となっています.このPTはクレフバシャガルのバトン展開とクレクチポリ2のトリル展開の2通りの選出を用意しているように見えるはずです.今回の実験では配置を変えることによってどちらの選出をより意識されるか観察しました.
バトン選出を意識する場合.相手の先発は悪巧みボルトロスなどクレッフィの電磁波が効かない積みアタッカーが候補となります.逆に,ポリクチ選出に対しては,クチートかポリゴン2の先発が予想できるため,ポリ2をワンパンできるルカリオやクチートに強いランドロスなどの地面タイプ,ウルガモスなどが考えられます.滅びゲンガーやバトンバシャ,挑発ボルトや挑発アローはどちらにも刺さっているので考慮しません.順番は左上→右上→左中→右中→左下→右下の順で記載します
・バシャガルクレフポリクチクレセ
バトンばれ バトンばればれ バトンばれ
・ポリクチクレセクレフバシャガル
上段にポリクチを置くことで少し意識を向けられた感じはしますがバシャガルと並んでる時点でバトンを警戒する選出をする人も多くいた印象.
・クチポリクレセバシャクレフガル
かなり読まれなくなりました.左上は嫁ポケを配置する人が多いので左上クチート.ただ縦にバシャガルと並んでいる.
・クチバシャクレフポリガルクレセ
若干ガルクレセに見えるようにしました.相手の選出に一貫性を見いだせなかったのでよくわかりません.裏で受からない先発武神などのそれクチートどうすんだっていう選出をされたのでポリクチを意識してもらうという点では失敗だったのでしょうか.このあたりから選出画面でバトンパだと気付かない人が多くなってきた印象.
・クチポリバシャクレセクレフガル
めっちゃ先発ガブやランド呼んだのでこれが一番ポリクチを意識させられたかと.ランドはバトン選出のカモです.クレクチポリ2をまとめて置いた状況でバシャガルの位置をなるべく離しつつ配置しました.
・バシャクチポリ2クレセクレフガル
バシャガルの位置を最も遠いように配置しました.ただクチートへの意識は減った感ありますね.
結論2.意識させたい並びは絶対に上からまとめて置いた方がいいです.逆にばれたくないコンビは離しておきましょう.意外と変わります.
実験3.時間
このPTでは選出パターンが二つしかなく,プレイングの統計もとりやすかったです.で,今回は時間という要素に着目しました.
クレッフィvs相手地面タイプでクレッフィが壁を貼った後,地震で倒されるとします.この状況はたくさん起こりました.その次にこちらはバシャーモを死に出しするわけですが,相手は当然バシャーモの弱点保険を警戒してそのまま地震を打たず,剣の舞や裏への交換などで保険発動を回避しようとします.弱保でなければ地震安定なのですが.ここでクレッフィが地震で倒れてからバシャーモを出すまでの時間によって相手がどのくらいの割合で地震を打ってくるのか検証しました.
・即決
めちゃくちゃ弱保警戒されました.地震打ってきたのは15人中3人.
・10秒
かなり警戒が薄れた気がします.地震打ってきたのは12人中7人.
・20秒
このあたりから効果が絶大です.地震打ってきたのは20人中19人.これを始めたところレートが100程上がりました.
結論3.予想以上の結果が得られました.時間をかける.というのはとても大事なようです.例えばこちらスカーフサザン,相手が即決で削れたガブを後出ししてきた場合とさんざん悩んだ末に削れたガブリアスを出してきた場合では結構スカガブへの警戒心が変わるのではないのでしょうか.逆にマリルリにバシャーモを即出しすることでありもしない雷パンチを警戒させたりできますね.やってることは変わんないのに.
まとめ
とりあえず面白い結果が得られた3つの実験を載せました.面子も技構成も全く同じPTを使っていても,プレイング,もしくはプレイング以前の要素で相手の行動や選出を大きく動かすことができる.という結論が得られました.格差マッチにおける低レート側のヤンキープレイなんて最たる例ですね.まあマッチングを自分でいじることはできませんが.
今回はこちらのプレイングがワンパターンなPTとなったので相手のプレイングをよく観察することができました.あと滅びと吼えるカバ,挑発ボルトなどポリクチとバシャガル両方に刺さるポケモンも多かったので組ませるにはチョイスミスだった感じもします.なんだったらよかったんでしょうな.1700帯で20戦,1800帯で50戦,1900帯で50戦ほど実験をしました.もうちょっと上のデータがほしかったかな.僕の実力で実験しながらでは行けなかった.まあ2体縛っているとはいえ恐ろしくパワーのある構築でした.ガルーラ強いね,うん.
この後は機会があればゲンガーが何発目で道連れを攻撃に切り替えるか,毒状態の再生技持ちはどのくらいのHP残量で再生を打ちどのくらいで裏に引くのか,他の統計をとってみたいと思います.今季もとってましたが母数が全然足りてないので.今季最終1857でした.
というわけで以上となります.読んでいただいた皆さん,対戦して下さった皆さん,ありがとうござました.質問,とって欲しい統計等何かある方はコメントで.
*僕(TNもあイ)と対戦した方でPTがどのように見えたかやどいつを意識した選出をしたか覚えていらっしゃる方はもしよろしければ教えてください.参考にします.